家宅捜索中に捜査対象の20代男性に暴行したとして大阪府警捜査4課の警部補らが特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕された事件で、男性が無抵抗の状態で殴られていたことが5日、府警への取材で分かった。 現場責任者として家宅捜索に従事していた警部補の時長力容疑者(51)は男性の顔を平手打ちした疑いで、巡査部長の阪口裕介容疑者(32)は腹部を複数回殴り、髪を引っ張った上で頭や顔を平手打ちした疑いで逮捕された。 府警によると、男性はいずれの時も無抵抗で、警部補らの行為は捜索中の混乱や証拠隠滅を制止するためとは認められないという。現場にいた別の男性2人も被害を訴えており、府警は他の捜査員による暴行の有無を含め、詳しい経緯を調べている。