[KWレポート] 韓国特検、金建希氏拘束で20日間の徹底追及へ…全疑惑を網羅的に捜査 (下)

【08月13日 KOREA WAVE】特検チームが把握した事件、「執事ゲート」捜査にも弾みがつく見通しだ。核心キーマンであるキム・イェソン氏がベトナム・ホーチミンから帰国するとすぐに、特検チームは仁川空港で逮捕し、特検事務室へ護送して直ちに取り調べに着手した。 キム・イェソン氏の逮捕期限は令状執行基準で48時間以内のため、特検チームはその間に捜査を終え、拘束の可否を決定しなければならない。キム・イェソン氏も特検に積極的に協力する意向を示している。 特検チームはキム・イェソン氏を対象に、執事ゲートに関与した企業による184億ウォン投資の経緯や46億ウォンの行方、コバナコンテンツ賄賂協賛疑惑について集中的に追及する。キム・イェソン氏が運営していたレンタカープラットフォーム「PoppingCar(ピョンカ)」は、「Be My Car」と共に2015〜2019年にコバナコンテンツが開催した4つの展示会協賛名簿に名を連ねていた。 これに関連して「カカオモビリティ」「HS暁星」はもちろん、シナン貯蓄銀行への特検チームの捜査が拡大するかどうかも注目される。 特検チームは、カカオモビリティやHS暁星などがIMSモビリティに巨額投資をする前後に、公正取引委員会から調査を受けていた点に注目している。このため8月11日には関連資料の提出を求めるため、政府世宗庁舎の公取委に対して家宅捜索令状を執行した。 シナン貯蓄銀行は、キム・ゴニ氏一家が運営するデベロッパー「ESI&D」などに130億ウォン超を融資していたことで知られており、私的金庫疑惑が提起された経緯がある。コバナコンテンツの展示会にも協賛していた。 シナングループ会長の次男であるパク・ジホ氏(シナン貯蓄銀行元代表)は、2010年にソウル大学最高経営者課程(EMBA)でキム・ゴニ氏とキム・イェソン氏に初めて会ったとされる。この縁が続き、2013年3月にシナン貯蓄銀行の各種不正融資疑惑が不起訴処分になったのではないかという指摘も出ている。 当時、その捜査を指揮していたソウル中央地検特捜1部の部長検事が、まさにユン・ソンニョル氏だったためだ。 そのほかにも、キム・イェソン氏がパク・ジホ氏の執事役を務めていたとの疑惑もある。パク・ジホ氏は、シナン貯蓄銀行が2017年にキム・ゴニ氏の母チェ・ウンスン(崔銀順)氏による329億ウォン規模の虚偽残高証明書事件の被害者であったにもかかわらず、翌年、キム・イェソン氏を系列会社であるパロ投資証券(現カカオペイ証券)の役員に任命している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News

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