さいたま市に住む高齢女性が現金1600万円を騙し取られた事件で、指示役とみられる暴力団幹部の男が再逮捕されました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、横浜市緑区に住む指定暴力団・稲川会系組幹部の加藤剛容疑者(55)です。 警察によりますと、加藤容疑者は去年9月から10月にかけて、仲間と共謀して さいたま市に住む70代の女性に電話をかけて「口座が詐欺事件に使用されており、紙幣番号を確認する必要がある」などと嘘を言って、現金1600万円を騙し取った疑いが持たれています。 加藤容疑者は今年6月にも熊本市の70代の男性から現金を騙し取ろうとしたとして逮捕・起訴され、警察は余罪を捜査していました。 この事件をめぐっては、受け子や現金回収役の男がすでに逮捕されていて、加藤容疑者は、いずれの事件にも指示役として関与しているとみられています。 警察は、捜査に支障があるとして加藤容疑者の認否を明らかにしていません。