独ロ間のパイプライン破壊、ウクライナ国籍の男を逮捕 爆発物設置か

ロシアとドイツを結ぶ天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム」が2022年9月に破壊された事件をめぐって、ドイツ連邦検察庁は21日、イタリア当局がウクライナ国籍の男を逮捕したと発表した。パイプラインに爆破物を仕掛けた犯行グループで作戦の調整役を担っていたとみられている。 ロシアのウクライナ侵攻から約7カ月後の22年9月、ロシアとドイツを結ぶ途中のバルト海で、海底に設置された4本のパイプラインのうち3本が破損した。当局は爆発物による破壊工作の疑いがあるとみて捜査を進めていた。 検察の発表によると、逮捕された男は複数の共犯者と偽造した身分証を使ってヨットを借り、独北部の港町ロストクから犯行に及んだ疑いが持たれている。独DPA通信によると、男は妻や子ども2人とイタリアで休暇を過ごしているところを逮捕されたという。男の身柄はドイツに移送され、当局に引き渡される見通しだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加