障害者就労支援の給付費だまし取った疑い 岡山・玉野署 社福法人の元代表理事ら逮捕

障害者の就労支援に対する訓練等給付費を岡山県玉野市からだまし取ったとして、玉野署は25日、詐欺の疑いで社会福祉法人瀬戸内会(同市胸上)の元代表理事で無職の男(84)=同市=と、無職の男(63)=倉敷市=の2容疑者を逮捕した。 2人の逮捕容疑は法人元職員の男性2人と共謀。2018年12月20日~19年11月29日の間、法人運営の就労継続支援B型事業所を無職の男(63)が利用したように装い、虚偽の記録票を作成して玉野市に提出し、19年2月~20年1月に給付費計160万6510円を法人名義口座に振り込ませた疑い。認否を明らかにしていない。 署によると今年2月、法人からの告発状を受け捜査。元職員2人も任意で事情を聴いている。 法人は15~20年に就労支援訓練の給付費など計約1億1590万円を玉野、岡山市から不正受給したとして、22年に岡山県の行政処分を受けた。玉野市は加算金を含む1億200万円の返還を請求しており、未納額は昨年5月現在で8324万円。 玉野市は「捜査の状況を注視するとともに、引き続き完納に向けて交渉していく」としている。

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