防犯カメラに会社の入り口のぞく男 神戸女性刺殺容疑者は被害者らを退社直後から尾行か

神戸市中央区のマンションで住人の会社員、片山恵さん(24)が刺殺された事件で、兵庫県警に殺人容疑で逮捕された谷本将志容疑者(35)=東京都新宿区=が事件当日、片山さんと同僚らが損保会社を退社した直後から後ろをつけていたことが28日、防犯カメラ映像や捜査関係者への取材で分かった。 容疑者が神戸入りした17~20日までの間、宿泊先や損保会社付近で周辺をうろつく姿が確認されており、兵庫県警は周辺で女性を物色していた可能性もあるとみて捜査を進めている。 防犯カメラ映像では、谷本容疑者とみられる男は、女性が20日午後6時半ごろに退勤する前から会社付近をうろついていた。男は会社のビルとは反対側の歩道にいたが、車道を横断して会社ビル前の歩道に移動。会社の入り口をのぞき込んだ後、西側に歩き出した。 その直後、片山さんとみられる女性が同僚ら2人とともにビルの建物から出た。男は3人組の前を歩いていたが、いったん交差点を左折、防犯カメラの死角に入った。その後、1人になった片山さんとみられる女性が交差点を渡ると、男は再び映像に現れ、後ろをつけ始めた。 この日、谷本容疑者は約4キロ、約50分間にわたり、片山さんの後をつけていた疑いがある。電車を乗り換えたり、スーパーに立ち寄ったりする間も執拗(しつよう)につけていたとみられる。

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