アメリカのトランプ大統領が国賓として招かれているイギリスに到着しました。国賓待遇で2度の招待を受けるのは、きわめて異例ですが、イギリス全体が大統領を歓迎しているとは言えないようです。 トランプ大統領は日本時間のけさ、大統領専用機でイギリスのスタンステッド空港に到着しました。 アメリカ トランプ大統領 「イギリスには心温まるものがたくさんある。とても特別な場所、素晴らしい場所だ。(Q.チャールズ国王へのメッセージは?)あす会う予定です。彼は長年の友人です」 国賓としてのイギリス訪問は2019年以来で、異例の2度目となり、イギリス政府としては関係強化に役立てたい狙いがあります。 日本時間のきょう夜には、ウィンザー城で歓迎式典が行われますが、トランプ大統領の到着に先立ち、城の前では抗議デモが行われました。 記者 「トランプ大統領が到着するのを前に、ウィンザー城の前では多くの人々が集って、『トランプ大統領は出ていけ』と大きな声をあげています」 デモ参加者 「アメリカで性的少数者へのケアが撤廃されることや、トランプ氏の移民政策に反対です」 「自分本位の人間に対し、気に入ってもらうために、そのエゴに迎合してしまう。一国のリーダーとして、あるべき姿ではない」 さらにその夜、ウィンザー城に映し出されたのは、アメリカで性的虐待の罪で起訴され、勾留中に死亡した富豪のエプスタイン元被告とトランプ氏の姿。二人の親密な関係を示す映像がプロジェクションマッピングで投影され、トランプ氏訪問への抗議活動とみられています。 ロイター通信によりますと、これに関連し、4人が逮捕されました。 トランプ氏の訪問は3日間の日程で、日本時間のあすにはチャールズ国王夫妻との晩さん会やスターマー首相との会談が予定されています。