米国ニューヨークで、30代の男が自身との性行為を拒否した10代の少女を車ではねて死亡させる事件が起きた。 9月15日(現地時間)、ニューヨーク・ポストによると、前日午前2時30分ごろ、エルムハーストのルーズベルト大通りと91番街の交差点で、ジョアニー・ゴメス・アルバレスさん(16)が車にはねられ死亡した。加害車両の運転手はエドウィン・クルス・ゴメス容疑者(38)で、当時酒に酔っており、免許は停止された状態だった。 事件はアルバレスさん一家がレストランを出る過程で、ゴメス容疑者がアルバレスさんと母親に性的嫌がらせ発言をしたことから始まった。当時ゴメス容疑者は2人に対し「性行為がしたい」「いくら払えばできるんだ」などと発言し、性行為を要求した。その後アルバレスさんの継父がゴメス容疑者に抗議し、現場で激しいもみ合いが起きた。 周囲の人々が制止して争いが収まると、アルバレスさんの家族はその場を離れた。するとゴメス容疑者は自身の車に乗り込み、そのまま歩道にいたアルバレスさんの家族に突っ込んだ。 アルバレスさんは現場で即死し、母親は足を負傷して近隣の病院に搬送され治療を受けた。ソーシャルメディア(SNS)に公開された目撃者映像には、事故当時、母親が倒れた娘の前にひざまずき「私の娘」と泣き叫ぶ様子が収められていた。 警察に逮捕されたゴメス容疑者は「私が彼らに間違ったことを言ったようだ」と犯行を認め、検察はゴメス容疑者に2級殺人、車両過失致死、飲酒運転などの重犯罪容疑を適用したと明らかにした。 ゴメス容疑者に対する裁判は20日に開かれる予定だ。保釈なしで拘禁されている彼は、有罪判決の場合、最低25年から最高終身刑まで宣告される可能性がある。