「事件捜査」口実に…1億800万円詐取被害 沼津の60代女性 警官かたる男らから電話

沼津市の60代無職女性が22日、警察官や検察官をかたる男らに現金約1億800万円をだまし取られたと沼津署に届けた。事件捜査を口実に資金をだまし取る手口とみられ、同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると7月下旬、医療局職員や警察官、検察官をかたる男から女性宅に「あなた名義の保険証を利用して睡眠薬が購入されている。覚えがなければ警察に被害届を出してほしい」「逮捕した犯人が、あなたからキャッシュカードを譲り受けたといっている」などと電話があった。 その後、LINE(ライン)などで「あなたが犯罪に関わっているか、持っている資産を調べる必要がある」と連絡があり、相手の指示通りに自分名義の銀行口座を新たに開設。9月16日までの間に現金約1億800万円を入金し、その後、何らかの方法でだまし取られた。22日に入金しようと窓口に訪れた際に、金額の大きさを不審に思った行員からの情報提供で発覚した。 同署によると、女性は男らの指示を受けて暗号資産のアカウントをつくり、新口座の資金を複数回送金していたとみられる。

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