オレゴン州当局、ポートランドへの派兵阻止で連邦政府を提訴

【AFP=時事】米オレゴン州当局は28日、ドナルド・トランプ大統領が命じた北西部の都市ポートランドへの派兵を阻止するために提訴した。 トランプ氏はこれまでにも、ロサンゼルスや首都ワシントンなどで地元の民主党指導部の意向に反して派兵を行っている。犯罪の取り締まりや広範な大量強制送還に対する抗議への対応に必要というのがその理由だ。 訴訟はオレゴン州とポートランド当局が起こした。トランプ氏の行動は権限逸脱だと非難し、政治的対立者が運営する管轄区域での動員は「国内の通常の治安維持活動に軍を関与させることを常態化させようとする意図によるものだ」と主張した。 1月の再就任以来、トランプ氏は不法移民を取り締まるという選挙公約を実行しているが、弁護士やNGOは、こうした行為が人々の権利を頻繁に侵害していると指摘している。 オレゴン州当局は、トランプ氏の主張に反して、ポートランドでの移民・税関執行局(ICE)に対する抗議は小規模で平和的であるため、州兵の配備は必要ないと述べた。抗議活動には通常30人未満が参加しており、6月中旬以降、逮捕者は出ていないという。 ただ、ポートランドなどで行われている抗議デモでは、ICE施設の出入り口が断続的に封鎖され、当局との衝突も起きている。【翻訳編集】 AFPBB News

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