「こわい…」津田塾大学で元職員が学生のハーフパンツに体液を…〝女性の園〟で起きた事件の衝撃

10月8日の朝8時。警察官に連れられて送検されたのは、小柄で色白のおとなしそうな男だった。留置場にいたせいか、やや髪は乱れていたが七三に分けられており、真面目な事務員という雰囲気だ。だが、その眼差しはうつろで、ぼんやりと虚空を見つめていた。 10月7日に警視庁保安課が器物損壊容疑で逮捕したと発表したのは、東京・江東区在住の田辺佑介容疑者(43)。容疑は当時勤務していた津田塾大学小平キャンパスの構内で、ロッカーから女子学生の衣類を抜き取り、体液をかけて汚したというものだった。 「’09年から今年の夏まで同大学に勤務していた田辺容疑者は、’24年11月ごろから今年の7月ごろにかけて、小平キャンパス内の廊下に設置された学生用のロッカーから、女子学生の運動着であるハーフパンツを抜き取り、自身の体液をかけて汚していました。そしてその様子を写真に撮り、インターネットの掲示板に投稿していたのです。 ハーフパンツを使って自慰行為をしたとうかがわせる内容で、田辺容疑者は『女性の衣類に興奮する性癖があり、欲望が抑えられませんでした』と容疑を認めています。投稿された画像には陰部と体液が付けられたハーフパンツが写っており、警視庁はわいせつ電磁的記録媒体陳列容疑も視野に田辺容疑者を調べています」(社会部記者) 田辺容疑者が画像を投稿していたのは、インターネット掲示板の『学生でオナニーする学校関係者』というスレッドだといわれている。生徒を性的対象として見る者たちが、自身の嗜好について匿名で語る掲示板で、おぞましくてとてもここには転載できないようなコメントが書き連ねられている。 なかには女子中高生とみられる画像も投稿されていた。ここに「学生のハーフパンツに体液をかけている様子」が投稿されていると、大学側から警視庁に相談が寄せられたことで田辺容疑者の逮捕に至ったという。 事件について、学生や学校関係者はどう感じているのだろうか。小平キャンパスに通う学生ら何人かに話を聞くと、事件そのものを知らない学生が一定数いた。 大学側は7日に公式サイトに『本学元職員の逮捕について』という声明文を発表。 〈本学は、これまでにも法令順守や教職員倫理について研修を定期的に行ってまいりましたが、このたびの事案を受けて、全学を挙げての取り組みをさらに強化し、安全な修学環境を確保してまいります〉 などとしていたが、個々の学生らに対して何らかの通達をしているわけではないようだ。事件について学生たちに教えると「怖い」「警備を強化してほしい」などと、口々に恐怖を訴えた。 ◆「男性が苦手な学生も一定数いるんです」 事件を知っていた大学関係者は次のように話した。 「私自身、学生時代を含めて長い間、津田塾に関わっていましたが、このような事件が起きたことは、噂話を含めてもなく、大学関係者の間でも話題になっています。容疑者はおそらく事務をしていた人ではないでしょうか。 報道の写真を見ると、学内で見かけた覚えがあります。学生と接していたかはわかりませんが、津田にいる男性職員は把握できるくらいしかいないので、変なことをしている気配があると、すぐに噂になります。そういった噂は聞かなかったですね。 どのロッカーが被害に遭ったのかは知りませんが、学生はお金を払って大学のロッカーを年単位で借りることができます。こんな事件が起こるようであれば、今後は荷物を預けるのも不安です。とくに1、2年生は体育の授業もあるので大変だと思います」 前述した通り、大学側は事件について7日に声明文を出して捜査への協力や安全確保への取り組みについて触れていたが、この関係者は「学生への対応について不満がある」と言う。 「大学側は対外的には声明文を発表していますが、被害に遭った学生への精神面のケアをしているのかが不明なのです。 被害が判明している学生には内々に対応しているのかもしれませんが、被害を受けていても言い出せない子もいるでしょう。学生へのメンタルケアを実施していることを周知するほうが、学生も安心すると思います。男性が苦手で女子大に入る学生も少なからず存在します。そういった学生にとって、今回の事件はとてもショッキングだったと思うんです……」 6月には、全国の小中学校の教員10人ほどのグループが女子児童を盗撮した画像をグループチャットで共有していたことが判明するなど、教育現場での性的な被害が後を絶たない。もはや学校は安心して学ぶ場ではないのだろうか。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://x.com/FRIDAY_twit 取材・文:白紙緑

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