大阪府警捜査4課の2人、捜査対象者への暴行罪認める 地裁で初公判

家宅捜索中に捜査対象者の男性を殴るなどしたとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた、いずれも大阪府警捜査4課所属で警部補の時長力被告(51)と、巡査部長の阪口裕介被告(33)の初公判が14日、大阪地裁であった。 罪状認否で両被告はいずれも起訴内容を認めた。 事件は、性風俗店に女性を紹介しているとされる国内最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」の拠点を府警が家宅捜索中に起きた。 府警などによると、現場は大阪市西区のレンタルオフィスの一室。当時、室内には捜査対象者の男性3人がおり、捜索には約20~30人の捜査員が参加した。 両被告を含む捜査員が男性らが持つスマートフォンの暗証番号の解除を求めたところ、断られたことが暴行のきっかけになったとみられるという。 起訴状などによると、7月15日午後9時15~35分ごろ、阪口被告はこの一室にいた20代男性の顔面や頭部を多数回平手打ちし、腹部を殴ったとされる。 さらに2人は共謀し、時長被告がソファに男性を押し倒し、阪口被告が腹部を蹴るなどの暴行を加えたとされる。 現場にいた男性3人は捜索後に職業安定法違反容疑で逮捕された。 男性らが捜査員から暴行を受けたと弁護士に申告したことで問題が発覚し、府警は別に逮捕した1人を含む計4人を釈放していた。 両被告に暴行を受けたとされる男性とは別の男性2人も暴行されたと訴えており、府警は他の警察官の関与や、両被告による別の暴行がなかったかについての捜査も続けている。

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