7月の参議院議員選挙を巡り、公職選挙法違反の罪で9月に略式起訴されたモリナガの幹部従業員ら10人について、鹿児島簡易裁判所は17日、罰金30万円から10万円の略式命令を出していたことを明らかにしました。 起訴状などによりますと、モリナガの幹部従業員ら10人は共謀して、従業員ら107人に対し、参院選で自民党の候補者に投票する見返りに現金3000円から4000円の報酬を渡すことを約束して買収したとされています。 鹿児島簡裁は10月8日に、公職選挙法違反の罪で略式起訴されていたパチンコ店モリナガの幹部従業員2人に30万円、従業員1人に20万円、店長7人にそれぞれ20~10万円の罰金の略式命令を出しました。 この事件を巡っては、パチンコグループ『デルパラ』や『モリナガ』の運営会社社長・李昌範容疑者らが買収の疑いで逮捕・起訴されています。 鹿児島県警など1都7県の合同捜査本部は、モリナガの従業員を含む全国で236人を公職選挙法違反の疑いで摘発していて、平成以降の国政選挙で最大の買収事件だということです。