身柄拘束時も警察官を威圧して…人気格闘家への傷害で指名手配された容疑者の「呆れた弁明」

約1000年の歴史を持ち、日本三大祭りのひとつに数えられる大阪の「天神祭」。多くの若者や家族連れで賑わう会場の近くで、卑劣な事件が発生した。 10月2日、大阪府大阪市内の公園で20代の男性に催涙スプレーを噴射してケガをさせたとして、住所不定・無職の上松尊良容疑者(20)が傷害の容疑で逮捕された。 「上松容疑者は今年7月25日午後10時ごろ、大阪市都島区の毛馬桜之宮公園で被害者の男性に『お前、ケンカしようや』と因縁をつけた。男性は格闘家として活動しており、ネット配信で人気を博している格闘技の大会に出場した経験の持ち主。 見知らぬ男にいきなりケンカを売られたことに腹を立て、上松容疑者に謝罪を要求したところ、クマよけ用の催涙スプレーを顔面に噴射されました。男性がひるんだ隙に、上松容疑者は上半身裸で現場から逃走。その後、大阪府警は上松容疑者を指名手配して、行方を追っていました」(全国紙社会部記者) 事件現場となった公園は、天神祭の花火の打ち上げ会場のすぐ近くで、人気の観覧スポットだった。 「上松容疑者が事件を起こしたのは、花火が打ち終わって1時間ほど経過した頃。付近には露店が立ち並び、多くの見物客が残っていました。催涙スプレーの成分が拡大したのか、現場では十数人が目の痛みを訴えた。過呼吸を起こし、担架に乗せられて救急搬送された女性もいました。救急車や消防車がサイレンを鳴らしながら駆け付け、大混乱となりました」(同前) 上松容疑者は事件前日にも、同公園内で通行人の男性に「お前、強いんか? けんかしようや」と言いがかりをつけ、催涙スプレーを噴射していた。警察の調べに対しては、「何もしゃべりません」と黙秘を続け、供述調書の作成にも応じていないという。 「上松容疑者はかつて、大阪・ミナミの路上で特別警察隊『クリーン・ミナミ・ポリス』から職務質問を受けたことがあり、隊員たちの間で面が割れていた。本人は普段から日々の動向をSNSに投稿しており、隊員がチェックしたところ、心斎橋の焼き肉店で食事をしていることが判明。隊員が店に急行し、身柄を確保しました」(捜査関係者) このとき、自身を囲んだ隊員たちとのやり取りを上松容疑者はスマホで撮影。SNSにアップしていた。その動画には、「俺、出頭行く言うたのにな、お前らな。何の件、何の件か言うて。都島の件? 何したん、俺? 何でお前らミナミが現逮するん? 指名手配? かかってないよ。俺、自分で都島(署)に行くって言うたのに。しょんべんだけ行かせて」という音声が残っている。その後も上松容疑者は動画を撮り続けたが、パトカーに乗車した後、隊員に制止されている。 どれだけの人に危害を与え、迷惑をかけたのか。空っぽなこの男の頭ではわからないのだろう。

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