大阪府貝塚市の海岸で、両足首や顔を粘着テープで巻かれた26歳の男性の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、警察は1日、26歳の男ら3人を逮捕したと発表しました。 生命・身体加害目的略取などの疑いで逮捕されたのは、大阪市中央区の自営業、中村僚希(ともき)容疑者(26)、大阪市平野区の自称会社員、森本飛翔(つばさ) 容疑者ら3人です。 11月9日、大阪府貝塚市の海岸で、大阪市西区に住むアルバイト・宮城竜斗さん(26)が両足や顔を粘着テープで何重にも巻かれた状態で亡くなっているのが見つかりました。 中村容疑者らは、10月26日、大阪市中央区の路上で宮城さんを乗用車に乗せて拉致し、監禁した疑いがもたれています。警察は、中村容疑者の認否について、明らかにしていません。 宮城さんは10月26日、アルバイト先から出たのを最後に行方が分からなくなっていて、家族が警察に行方不明届を出していました。 司法解剖の結果、宮城さんが亡くなったのは、10月下旬とみられ、死因は足を強く縛られて血流が悪くなり、酸素が供給されなくなる「緊縛性ショック」ということです。宮城さんの肺には海水がほとんど入っておらず、何者かに殺害された後に、海に流されたとみられています。 宮城さんの両親は「信じたくないが息子です。家族思いでとてもやさしい子でした。将来の夢をもって、毎日よく頑張っていました。どこに出しても恥ずかしくない息子です。人に嫌われるということはなく、誰からも好かれ、可愛がられる存在でした」と警察に話しているということです。 警察は、事件が起きたいきさつを詳しく調べています。