茨城県内で男性の遺体を埋めたなどとして、警視庁暴力団対策課は、死体遺棄の疑いで、指定暴力団山口組系暴力団幹部の臼井良容疑者(38)と、同組員の勝又サードアリ容疑者(30)ら男6人を逮捕した。暴対課は認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は6月、共謀して、東京都練馬区の職業不詳、松永淳さん=当時(48)=の遺体を茨城県境町にある茂みの中に埋めたとしている。 暴対課によると、捜査員が10月に現場を捜索したところ、深さ約2メートルの土中で遺体を発見した。松永さんは、あおむけで全裸に近い状態で見つかり、暴行を加えられた形跡もあったという。司法解剖の結果、死後3~6カ月経過していると判明した。 臼井、勝又両容疑者は7月、別の男性に対する逮捕監禁などの容疑で警視庁に逮捕されており、捜査の過程で、死体遺棄事件に関与した疑いが浮上した。警視庁は、6人のうち数人と松永さんとの間でトラブルがあったとみて、死亡した経緯などについて調べている