広島市西区中広町1丁目の集合住宅で、ベトナム国籍のグエン・トゥイ・ガーさん（32）が殺害された事件で、広島県警は25日、同国籍の技能実習生の女（32）を強盗殺人と住居侵入の容疑で逮捕し、発表した。捜査に支障があるとして、認否は明らかにしていない。 捜査1課によると、逮捕されたのは同市佐伯区杉並台のディン・ティ・フォン容疑者。フォン容疑者は15日午前9時～午後6時半ごろまでの間、金品を奪う目的でガーさんの自宅に侵入し、顔や頭を鈍体で複数回殴って殺害した疑いがある。帰宅した夫がガーさんが倒れているのを見つけ、交番に届け出ていた。 ガーさんの死因は頭蓋骨（ずがいこつ）骨折などによる出血性ショックだった。同課は2人の関係や動機などについて捜査している。（小林晴香）