「極度に残酷」…12歳の少女強姦し殺害した女にフランス極右が沸き立つ

フランスの裁判所が12歳の少女を性暴行して殺害した容疑で起訴された20代の女に仮釈放のない終身刑を宣告したとBBCなどが24日に報道した。 報道によると、フランスの裁判所は2022年に12歳のローラ・ダビエさんを残酷に殺害したアルジェリア出身のダビア・ベンキレッド被告に法定最高刑量である終身刑を宣告した。 フランスは死刑を廃止しており、女性に終身刑が宣告されたのは初めて。 捜査結果によると、ベンキレッド被告は2022年10月にパリ北東部でダビエさんを自身の姉が暮らすマンションに誘い込んで性暴行した後に首を締めて殺害した。ダビエさんの遺体はその後同じ建物の中庭のプラスチック製バケツの中で見つかった。 警察はマンションの防犯カメラ映像を通じてベンキレッド被告が被害児童とともにマンションに入ってくる場面と、その後旅行カバンを運ぶ姿を確認し、彼女を有力な容疑者と特定した。 解剖検査の結果、ダビエさんには首と顔などあちこちに殴打と拷問の跡が確認され、死因は頸部圧迫による窒息死と明らかになった。 逮捕されたベンキレッド被告は精神鑑定の結果、サイコパス的性向を見せたが、他の精神疾患はないことが明らかになった。 検察は「明確にどんな薬物治療もベンキレッド被告の人格を変えることはできない。疾病がないので治療もない」と主張して最高刑量を要請した。 裁判所は判決文で「極度に残酷な犯罪であり真の拷問行為だった。被害者と家族の言葉では言い表せない精神的苦痛を考慮した」と明らかにした。 判決直後に被害者の母親は「私たちは正義を信じ、それを得た」と涙を流して話した。 一方、ベンキレッド被告は事件当時すでにフランス政府から追放命令を受けた状態だったことがわかった。アルジェリア出身のベンキレッド被告は6年前に学生として入国し、滞在許可期限が満了した後も違法にフランスに滞在していた。 犯行2カ月前の2022年8月に空港で出国が制止された後、1カ月以内にフランスを離れるよう命令を受けた状態だった。 この事件が伝えられるフランス政界は沸き立った。極右と右派陣営は「政府の緩い移民政策と不十分な治安が生んだ惨劇」としながら猛攻を浴びせ、マクロン政権の移民政策全般に対する批判世論が急速に広がった。

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