パリ検察当局は30日、ルーブル美術館から宝飾品など推定計1億ドル超相当が奪われた強盗事件を巡り、警察が新たに5人を逮捕したと明らかにした。盗まれた宝飾品については、現在も捜索が続けられているという。 パリ検察当局のベクオー検事は、盗まれた宝飾品の回収に期待感を示した。ベクオー氏は地元ラジオ局に対し、犯行現場に残されたDNAの痕跡から容疑者1人が特定されたと述べた。 5人は29日夜、パリ各地での捜査中に逮捕されたという。既に2人が先週末拘束され、容疑者らは事件への関与を「部分的に認めた」という。うち1人はフランス国外へ出国しようとしていた。 宝飾品の捜索のため、特別部隊が闇市場での捜査を行っているという。これらの宝飾品は資金洗浄や組織犯罪の取引材料に使われる恐れもある。 この強盗事件では、ルーブル美術館の警備体制に不備があることが露呈した。