湊かなえの最新作『暁星』が11月27日(木)に双葉社から発売される。 発売前より全国の書店員さんの間で大きな話題になりつつもベールに隠されていた『暁星』。書影とあらすじに続き「あらすじ朗読音声」が公開となった。 「29作目にして、私はこの作品が一番好きだと断言できます」という本作のあらすじを朗読したのは、人気声優の櫻井孝宏。あらすじ朗読が聞けるQRコードを記載したポスターは、順次全国の書店店頭にて展開される。 『暁星』は湊作品らしい緻密な構成と、読者の感情を揺さぶる人間ドラマが展開されるという。タイトル「暁星」には、“夜明け前の一番暗い時間”を象徴する意味が込められており、希望と絶望の狭間を描くストーリーが期待される。 本作は、湊かなえにとって初の“オーディオファースト作品”でもある。音声で物語の一部が先行体験できるという新しい試みで、櫻井に加え、声優・早見沙織も朗読に参加。二人のコメントも店頭ポスター上で公開され、作品世界への没入感をさらに高めている。書店店頭にて、朗読とコメント楽しむことができる。全国の書店にて絶賛予約受付中となっている。 “人の心の闇と再生”をテーマに描き続けてきた湊かなえが、最新作『暁星』でどんな物語を紡ぐのか。刊行を目前に控えた今、その全貌に期待が高まる。 ■あらすじ 「ただ、星を守りたかっただけ――」 現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは⁉