玉川徹氏 26年前の名古屋主婦殺害容疑者逮捕を受け、DNA鑑定で私見「どうなのかなっていう部分が」

元テレビ朝日社員でジャーナリストの玉川徹氏が3日、コメンテーターを務める同局の「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。1999年に名古屋市西区のアパートで住人の主婦高羽奈美子さん=当時(32)=が殺害された事件で、殺人容疑でアルバイト安福久美子容疑者(69)が逮捕された件でコメントした。 番組では、今回の事件の流れをフリップにまとめて説明。26年前に名古屋市で主婦が刺殺された事件で、殺人の容疑で69歳女が逮捕。1000人以上に事情聴取を行ってきたが、去年見直し捜査が行われ、捜査対象が数百人に絞り込まれ、安福容疑者が含まれていた。県警は今年に入り、事件の関係者として安福容疑者に複数回事情を聞き、DNA型の提出を求めたが、拒否されていたといい、先月になり安福容疑者が提出に応じ、現場に残されたDNA型と一致。31日午後、容疑者を逮捕した。 この事件について、石原良純は「殺人事件の時効がなくなったっていうことが凄く大きいので、解決につながったんだろうなって。事件内容についてあまりにも分からない点が多いので、これから容疑者の供述も待たなきゃいけないだろう。ただやっぱり亡くなった遺族の無念というかその思いと、やっぱり26年間ずっとそれを秘匿して近くに住み続けた容疑者の心理っていうのは、僕らにはわからないですね」とコメントした。 26年間の警察の動きについても「検証が必要」という意見に、玉川氏は「そこが一番知りたいところですよね」と私見。そのうえで「26年前にもDNA鑑定があったんじゃないかと思うんですけど、ちょっと考えると26年前と今のDNAの鑑定ってやっぱり違うんですね。コストもかなり高かったし、時間もかかる。でも今は本当に安くできるようになっている。そういうことだと、当時数百人っていうのはなかなかできなかったのかもしれませんね。今だからこその数百人っていう対象に対してDNA鑑定できるっていう状況になっているってことじゃないですか」と話した。 さらに「ちょっと社会部記者に聞いてみたら、最近は結構、多くの数をやるみたいですね。ただ、それもなんか一面でちょっとどうなのかなっていう部分があって」と玉川氏。「犯人って1人しかいないわけだから、それ以外の何百人という人のDNA鑑定を任意とはいえ、ずっと進めていくっていうようなこと。だから昔で言えば、何の疑いもないはずの人、本人とは関係ない人に指紋をずっと提出してもらうっていうようなこと。(DNA鑑定は)指紋以上の個人特定できる情報ですからね」と見解を示した。 「これ(今回の事件)はその任意提出を拒否していたわけですよね。むしろこれ、拒否から提出に応じたのは何なんだっていう、そこの疑問ですよね」と指摘。「もしかしたら、いろいろと事情聴取進められていく上で、その矛盾みたいなものをどんどん突かれていく上で、“これはもう出すしかないかな”ってなったのかもしれない。よく分からないですね」と首をひねった。

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