高速道路で人や動物をはねたら…どうすべき?まずは安全確保と通報を!動物の場合も警察への届け出義務が【警察に聞いてみた】

高速道路を走っていたら、目の前に人や獣の姿が…。想像するだけでもゾッとする光景ですが、実際にそんな場面に出くわしたら、私たちはどう対処すべきなのでしょうか? 11月1日午前8時前、静岡県裾野市の新東名高速道路下り線で、トラック運転手の男性がひき逃げされる事件が発生。はねられた男性は死亡し、警察が捜査した結果、40歳の男が逮捕されました。 はねられた男性はトラックの右後輪がバーストしたため、点検のためトラックを下りていた際に事故にあったとみられています。 高速道路の本線上は原則、人は立ち入り禁止ですが、車が故障するなどの緊急時は後続に危険を知らせるため三角表示板などを置くために降りることもできます。 今回の場合、どういう状況で事故が起きたのかは捜査中で判然としていませんが、故障車の情報がある場合はいつもより注意を払う必要がありそうです。 一方、予期しづらいのが動物です。 静岡県警によりますと、高速道路で車と動物が接触する事故の統計はとっていないものの、かなりの数が確認されているということです。 ■動物をはねて車が壊れたらどうする? もし、シカやイノシシなどの動物をはねて車が壊れたら、どうするべきなのか? 静岡県警の説明では、自走できる場合はサービスエリアに入ったりやインターチェンジを降りたりするなどして安全を確保することが第一で、その後に警察に連絡してほしいとしています。 車の損傷がひどく、自走できない場合は路肩に止め、安全を確保した上で警察への連絡が必要です。 人をはねてしまった場合はもちろん刑事責任を問われることになりますが、動物をはねた場合は、運転中に他の違反をしていない限り、基本的には刑事責任を問われることはないといいます。ただし、交通事故として警察に届け出をする義務が発生します。 高速道路では普段よりもスピードを出して走行するため、動物を発見した際に急ブレーキをかけたり、突然の車線変更をしたりすることは別の危険を伴います。 ただ、運転手としては回避をしなければいけないのは大前提。高速道路脇の法面の先が森や林の場合は野生動物が出てきやすいため、こうしたシチュエーションで運転する際は、いつにも増して視野を広く持ち、車間距離を保つことが事故のリスクを減らす手段と言えそうです。 静岡県警ではSNSなどでシカとの事故や出没情報などをユーモアを交えてアップしているので、こちらを参考にすることもおすすめです。

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