旧統一教会総裁の勾留執行停止 韓国地裁

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地裁は4日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏に金品を提供したなどとして逮捕・起訴された世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁の勾留の執行停止を決定した。韓氏側は1日に執行停止を申し立てていた。 勾留の執行停止は、本人の病気や出産、家族の葬儀など緊急性が認められる場合に一時的に釈放する制度で、保釈とは異なり保証金を納付する必要はない。 地裁は入院や治療が必要だとの韓氏側の主張を認めたもようだ。 韓氏は9月に逮捕され、10月10日に起訴された。教団の世界本部長を務めた元幹部(逮捕・起訴済み)と共謀し、2022年1月に尹氏の側近の1人で最大野党「国民の力」の重鎮、権性東(クォン・ソンドン)国会議員(逮捕・起訴済み)に政治資金1億ウォン(約1070万円)を渡して教団への支援を求めた政治資金法違反の罪のほか、同年4~7月に高級ブランドバッグなどを呪術師のチョン・ソンベ被告(逮捕・起訴済み)を通じて金氏に贈り、教団の事業で便宜を図るよう要請した請託禁止法違反の罪、同年10月に自身の海外賭博疑惑に関する警察の捜査に備え元幹部に証拠隠滅を指示した証拠隠滅教唆の罪などに問われている。 同氏は逮捕前、心臓の手術に伴う健康上の問題を理由に、特別検察官の出頭要請に3回にわたり応じなかった。逮捕後も健康上の理由から取り調べに出席しなかったこともあった。

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