「ミヤネ屋」出演の心理学者、名古屋主婦殺害容疑者はOB会で「高校時代に成就できなかった恋心が…」と明星大心理学部・藤井靖教授

6日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜・午後1時55分)では、1999年11月、名古屋市西区で主婦の高羽奈美子さん(当時32)が殺害された事件で10月31日、愛知県警が殺人容疑で奈美子さんの夫・悟さんの高校の同級生だった安福久美子容疑者(69)を逮捕したことを報じた。 生出演した臨床心理士の資格を持つ明星大心理学部の藤井靖教授は「安福容疑者が高校時代に遂げられなかった思い、これは心理学で未完の行為と言うんですけれども、それが強く影響していた可能性があります」と指摘。 やり残した感覚や不快感を伴うこともある人生において中断された行為を意味する「未完の行為」という言葉について、藤井氏は「安福容疑者の場合はOB会で(悟さんと)再会したことがきっかけで高校時代に成就できなかった恋心が鮮明によみがえった可能性も」と分析した上で「子供の頃や未成年の時の抑圧された記憶というのは、やっぱり大人になっても抱えている人が結構いるということなんですよね。場合によっては死ぬまで抱え続けていて、何かをきっかけに当時と同じ熱量でよみがえってしまうという、そういうことがあるんですね」と説明。 「基本、人って時間が経つと、それが冷却期間になって少なくなっていくことの方が多いんですけど、場合によっては、それがグツグツと煮込まれて、むしろ熟成されて、より強くなっているという場合もあって」と続けると「すべての人にそれが起こるかというと、必ずしもそうではなくて、例えば、過去の犯罪とかを見ると、自分の生活がうまく行ってないとか、認知のゆがみという形で考え方が偏っていたりとか、すごく衝動的に行動に出やすい人だったりとか、単純に未完の行為があるだけじゃなくて、そういういくつかの要素が重なると当時と同じ熱量で行動化してしまうことがあるということだと思います」と話していた。

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