チ・チャンウク、感情のジェットコースターで視聴者引き込む「体感、秒だった!」ド・ギョンスのサイコぶりも鮮烈<捏造された都市>

「最悪の悪」(2023年)、「江南Bサイド」(2024年)のチ・チャンウクと、俳優としても活躍するEXOのD.O.ことド・ギョンスが共演する韓国ドラマ「捏造された都市」の第1~4話が、11月5日に配信された。初週にいきなり4話までの一挙配信だったが、随所にチャンウクのアクションシーンが登場。平凡な人生を生きていたパク・テジュン(チャンウク)の身に起きる壮絶な出来事と、その中でチャンウクが見せるすさまじい感情の乱高下も視聴者を一気に引き込んだ。(以下、4話までのネタバレがあります) ■テジュン、全くの身に覚えのない罪で終身刑に 「捏造された都市」は、ある日突然身に覚えのない罪で終身刑を言い渡された男の復讐(ふくしゅう)劇を描く、極限のリベンジ・アクション。 人並みの夢と野心を持ち、植物を愛する平凡な人生を生きていた善良な配達員・テジュンは、ある日、落ちていた携帯電話を拾って届けたことで、会ったこともない女性を性的暴行、殺害したという身に覚えのない罪で逮捕されてしまう。裁判の結果、言い渡されたのは終身刑。瞬く間に奈落の底へと突き落とされ、全てを失ったテジュンは塀の中で絶望に苦しむ。 だが、後から刑務所に収監された新入りの囚人が自分と同じ手口で罪を着せられたことを知ると、絶望は激しい怒りと復讐心に変わり、テジュンはまだ見ぬ黒幕アン・ヨハン(ギョンス)の存在を突き止め、自らの手で追い詰めることを決意する――。 配信された第1~4話では、配達員として働いていたテジュンが罪を着せられ、裁判を経て刑務所内での地獄のような毎日を耐え、自分は冤罪(えんざい)であり、何者かにはめられたと確信するまでが描かれている。 ■強くなっていくテジュン…圧巻の血まみれアクション 一挙4話配信にもかかわらず、スピーディーなストーリー展開で視聴者からも「一気見した」「体感、秒だった!」「あっという間だった」の声が上がった第1週。1話開始から20分間でテジュン逮捕までが凝縮して描かれた後、絶望の日々が幕を開けた。 まず目を引くのは、圧巻のアクションだ。まずは冒頭のバイクでのカーチェイスシーンで度肝を抜き、収監後は囚人たちのボスに目をつけられ、殴られ、蹴られ続けるテジュンの絶望の日々が始まる。 だが、ミサで出会った囚人の侍者ノ・ヨンシク(キム・ジョンス)の「一度死んだつもりで、今までできなかったことをすればいい。忙しさに救われるはずです」の言葉に支えられ、トレーニングを開始。弱々しく空をつかむようだったパンチが次第に重みを帯び、スピードもついてくる。そして、一方的に殴られるだけだったテジュンが相手のパンチを避け、打ち返すようになる。 ■チャンウクの感情表現に「涙が止まらなかった」 頼りなかったテジュンが、力のこもった目でボスに「今後、俺に手を出すな」とすごむまでの成長ぶりが実にリアル。「最悪の悪」や「江南Bサイド」でも壮絶なアクションを見せたチャンウクが、鍛え上げた肉体の説得力をもって、生まれ変わったように強くなっていくテジュンを演じている。4話ではその肉体で血だらけの乱闘シーンや、手に汗握るダイナミックな脱獄シーンを繰り広げる。 そんなアクションにも増して強烈に視聴者の心を捉えたのが、テジュンが見せる感情の乱高下。植物を愛するテジュンの穏やかな表情、恋人や唯一の肉親である弟と過ごす、愛情に満ちた幸福な笑顔…。それがある日突然、全て奪われる。 取り調べや裁判で無実を訴えていたテジュンが、一筋の希望を何度も打ち砕かれ、次第に生気を失っていく。信じていた人々が去り、どん底で浮かべるのは、生きながら死んでいるような絶望の表情だ。全てが仕組まれたことだと知ったテジュンの絶望が復讐心へと変わる場面のすごみは壮絶で、唯一の味方・ヨンシクとの心の交流には涙を禁じ得ない。疾走感たっぷりのストーリーが展開する中で、気付けばそんなテジュンの感情の変化に引き込まれていく。 チャンウク自身、本作の会見で「今回は魅力的な人物を作るというよりは、ある状況に陥っている“感情”を表現することが一番の課題でした」と語った通り、平凡な日常から突如、人生を狂わされどん底に突き落とされた男のジェットコースターのような感情の移り変わりの一瞬一瞬を、チャンウクが鮮烈に切り取って体現している。 ■圧倒的ヴィラン…“黒幕”アン・ヨハンも登場! 壮絶なアクションと鮮烈な感情の移り変わりでテジュンの苦しみの日々を色鮮やかに体現したチャンウクに、視聴者からも早速「演技うま過ぎ!引き込まれて夢中で見た」「途中からテジュンに感情移入して涙が止まらなかった」など、大きな反響を呼んでいる。 一方で、“黒幕”アン・ヨハンも登場。今回初めて本格的な悪役を演じるギョンスが、人を人とも思わない冷血で身の毛がよだつほど恐ろしい圧倒的ヴィランの存在感を早くも漂わせている。4話のラストでは、その2人が互いの存在を認識。舞台を刑務所から新たな場所へと移し、テジュンの壮絶な復讐劇が本格的に幕を開ける。 「捏造された都市」(全12話)は、ディズニープラスのスターで毎週水曜に2話ずつ配信中。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部

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