ここ最近、若者による薬物の密輸・密売事件が急増している。富山県では10月までに16〜21歳で構成される薬物密売グループが摘発され、関係者9人が逮捕されるとともに多種、大量の薬物と多額の売上金が押収されている。また、福岡県では9月までにTHCリキッド計14キロを「レトルトカレー」のパックに隠匿し、タイから密輸したとして高校生と無職少年が逮捕された。14キロのTHCリキッドは、マリファナ(乾燥大麻)に換算すると70キロ以上に相当する代物だ。これを高校生たちが密輸したというのだ。【瀬戸晴海/元厚生労働省麻薬取締部部長】