元財務官僚で信州大特任教授の山口真由氏が10日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜午後1時55分)に出演。NHKから国民を守る党の党首、立花孝志容疑者(58)が1月に死亡した元兵庫県議の竹内英明氏に関する虚偽の情報を発信したとして、名誉毀損(きそん)容疑で兵庫県警に逮捕されたことについてコメントした。 山口氏は「名誉毀損の実刑はあまり多くありませんが、本件の場合は、もし有罪が確定したら実刑になる可能性がある案件だなと思います」とし、「昨今の実刑判決の兆候を見ると、YouTuberとか収益目的であるとか、ネットリンチみたいな言い方をしますけど、実名をさらしたみたいなものとか。あとは反復性があるみたいなものに関しては、1年前後の実刑が出るケースがある」と語った。 同容疑者は一昨年、NHKの契約者情報を不正に入手し、インターネットに投稿した罪などで懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を受けている。執行猶予期間が明ける前に実刑が確定した場合については「2年6カ月と合わせて、となるので。1年程度の実刑だとすると、3年6カ月のかなり長期のものになるかな」と指摘。一方で「執行猶予が開けてからの判決であれば、実刑だったとしても名誉毀損だけなので1年前後である可能性が高いのでは」と述べた。 立花容疑者の執行猶予が開けるのは27年3月。今回の逮捕の判決が確定する時期については「非常に微妙」とし、「(執行猶予開けまで)時間があるなと思われる方が多いでしょうけど、おそらく起訴されれば最高裁まで争われる案件だと思いますし、特に死者に対する名誉毀損はほとんど判例はなくて、論点は結構あります。本当に確定的に『うそだ』と思って言った必要があるのか、『うそかもしれないな』と思いながら言ったのかとか、いろんな論点があるので」と話した。