26年前、名古屋市西区で主婦が殺害された事件で、逮捕された69歳の女が黙秘し、取り調べを受けることを拒否していることがわかりました。「真実を知りたい」と願う遺族の思いは。 (高羽奈美子さんの夫・悟さん 11月10日) 「彼女(安福容疑者)が私たちに見せる誠意は、素直に語って一審で刑事裁判を早く終えて刑務所に入ってもらう。それが一番私たち親子に対する誠意だと思っていたが甘かった」 Q.誠意は感じない? 「感じないですね。最初の供述が入ってきたときはこのまま素直にいけばいいなと思ったんですけど、残念ですね。無理そうですね」 ■26年前の事件が急展開 容疑者「毎日不安だった…」 主婦の高羽奈美子さん当時32歳。1999年11月、名古屋市西区の自宅アパートで首などを刃物で刺され殺害されました。26年前の未解決事件が急展開したのは10月末。 警察に出頭した安福久美子容疑者69歳が、殺人の疑いで逮捕されました。ことし8月以降、複数回事情聴取を受けていた安福容疑者。 当初はDNAの提出を拒否していましたが、出頭直前にようやく応じ、これが逮捕の決め手になったといいます。安福容疑者は当初、警察に対し、高羽さん殺害を認めた上で… 「26年間、毎日不安だった。家族や親族に迷惑をかけられず捕まるのが嫌だった」などと話し、取り調べに応じていました。しかし、事態は一変します。 ■“取り調べ拒否”に被害者の夫「向こうがそういうやり方なら…」 安福容疑者は黙秘する意思を示し、取り調べを受けること自体を拒否していることが捜査関係者への取材で明らかになったのです。黙秘権は捜査機関による不利益な供述の強要などを防ぐため、憲法で保障されている権利です。 殺害された高羽奈美子さんの夫・悟さんは。 (悟さん 『newsX』出演時 11月3日) 「犯人は逮捕されていますが、動機だとかが全く分からないので、とりあえず捜査の方を待ちたい」 安福容疑者に対し、「早く真実を語ってほしい」と呼びかけてきました。