兵庫県の斎藤元彦知事(47)が11日、県庁での定例会見で、2024年の兵庫県知事選に出馬した政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志容疑者(58)が元兵庫県議の名誉を毀損(きそん)した疑いで逮捕されたことへの受け止めを問われ「個別の事案である本件については捜査中であるということから、コメントは差し控えさせていただいている」と繰り返し述べた。 この日の会見では、立花容疑者の逮捕についての質問が相次いだ。逮捕直後から、斎藤氏が一貫してコメントを控える姿勢を示していることについて、記者団から「立花党首は、この一年兵庫県政にとってのある意味のキーパーソン。行政の長として、立花氏の逮捕についてコメントできないという理由を教えてください」などと問われた斎藤氏は「兵庫県警が捜査中であるということ。それから、個別の事案でもありますので、コメントは差し控えるということです」と回答。「捜査が進展したら、コメントされることはあるのか」と迫られると「基本的にはコメントは差し控えるスタンスで、いさせていただいております」と強調した。 “2馬力選挙”が指摘された兵庫県知事選での、立花容疑者の言動については「他の候補者当人のコメントに対して、私がコメントするということは立場ではない。私自身は自分の訴えや政策を有権者の皆さんに伝えさせていただいて、それが結果として111万票のご負託につながって、任を担わさせていただいたということに尽きる」と、自身の再選への“アシスト”を否定した。 死亡した元兵庫県議を誹謗中傷した立花容疑者のSNS投稿について、見たことがあるかどうかを問われると「自分自身はSNSを使って発信することはありますけども、他の方のSNSについては、もちろんタイムラインとかで流れてくるということはあっても、詳細を見たことはありません」と、従来の主張を重ねた。 (よろず~ニュース編集部)