針金や工具を使ってドアの内鍵を開ける「サムターン回し」と呼ばれる手口でマンション一室に侵入し、現金などを盗んだとして、警視庁捜査3課は12日までに、窃盗容疑などで、無職三條良司容疑者(52)=東京都品川区北品川=を逮捕した。 捜査関係者への取材で分かった。容疑を認め、「生活が心配だった」などと話しているという。 捜査関係者によると、逮捕容疑は8月5日午後3時ごろ、同区内のマンションで、女性(22)が住む一室の玄関ドアを解錠して侵入し、現金約38万円やカードケースなど8点を盗んだ疑い。 持参した針金を使って鍵を開けたとみられる。女性は不在だったが、帰宅後に侵入されたことに気付き110番。防犯カメラ捜査などから三條容疑者の関与が浮上した。 同容疑者は6月以降、繰り返しこの女性宅に侵入したとみられる。品川区内で6~8月、同様の被害が5件確認されており、同課は同容疑者が関与しているとみて調べる。 三條容疑者は2011年にも同じ手口による窃盗事件で逮捕されているという。