インド政府が世界遺産付近の爆発をテロと断定、「断固として非難」 イスラム過激派犯行か

インドの首都ニューデリーにある世界遺産「ラール・キラー(赤い城)」付近で10日夜、乗用車が爆発し多数の犠牲者が出た事件で、インド政府は12日夜、爆発をテロと断定した。 インド政府は、「反国家勢力による凶悪なテロ事件が起きた」と発表。「罪のない人々が命を失うことになったこの卑劣で卑怯(ひきょう)な行為を断固として非難する」としている。 インド紙タイムズ・オブ・インディアによると、警察は今回のテロをイスラム過激派ジェイシモハメドやアンサール・ガズワトゥル・ヒンズーとつながりのあるグループによる犯行とみている。グループは、医師、聖職者、過激化した専門家が関与する、州をまたいだ「ホワイトカラーテロ組織」だったという。 警察はこれまでにインド各地でグループの7人を逮捕し、硝酸アンモニウムとみられる爆発物を押収している。車を運転して爆発させたのはグループに属する医師とみて捜査している。 インド政府はかねて隣国パキスタンがイスラム過激派を潜伏させていると非難している。(岩田智雄)

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