埼玉県三郷市で5月に小学生4人が重軽傷を負ったひき逃げ事件で、自動車運転処罰法違反(過失傷害アルコール等影響発覚免脱)と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた同市の解体工、鄧洪鵬(とうこうほう)被告(43)=中国籍=に対し、さいたま地裁越谷支部は13日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)の判決を言い渡した。 判決によると、被告は5月14日、飲酒後に乗用車を運転。三郷市の市道を走行中、路側帯を歩いていた小学生の男児4人に衝突して重軽傷を負わせた上、救護をせずに逃走した。 奥山拓哉裁判官は「運転時のアルコールの影響が発覚するのを免れるため」に逃走したなどと指摘。量刑については、被害者への賠償が見込まれる点や「今後は一切、車を運転しない」と反省している点を考慮し、刑の執行を猶予するとした。 事故当時、現場には約10人の小学生がいた。被告は事故の4日後、埼玉県警吉川署に出頭し逮捕された。【加藤佑輔】