大学生が犯罪に巻き込まれるのを防ごうと、東北福祉大学では『闇バイト』について学ぶ特別講座が開かれた。 元・宮城県警 熊谷康さん 「楽をして稼げる、儲けられる、うまい話は嘘です。ありえません」 4日、仙台市にある東北福祉大学では、大学生がターゲットになりやすい『闇バイト』の手口や危険性を学ぶ講座が、行われた。 教壇には、宮城県警時代に特殊詐欺対策を担当していた熊谷康さんが立ち、実際のメッセージのやりとりを見せながら、高額報酬・ホワイト案件・簡単な仕事などの甘い言葉を使い、『闇バイト』に勧誘する手口を説明。 特殊詐欺や強盗・殺人の実行役にされてしまい、たった一度犯罪に加担してしまうだけで人生を棒に振ってしまうと、警鐘を鳴らした。 学生 「危険をみわける力を高めることが、大切なんだなって思いました」 「実際私もバイトを探すときに、給料とか気にしてしまうので、そういう甘い誘いに乗ってしまわないように気を付けたい」 『闇バイト』を巡っては、11月に仙台に拠点を置く特殊詐欺グループ20代~40代の男女30人が逮捕され、そのほとんどがメールオペレータ―として募集されたいわゆる『闇バイト』だった。 元・宮城県警 熊谷康さん 「SNSという身近に常に接するものが犯罪の加担、被害どちらにもなりうる脅威ということを、心の片隅に置いて注意していただきたい」 警察は、少しでも不安に感じたら一人で悩まず、勇気を持って警察に相談してほしいと呼びかけている。