香港火災、前兆見過ごし「人災」 当局、不備警告も改善見られず

【香港共同】多数の犠牲者を出した香港の高層住宅群火災。労働当局は発生前から建物の補修業者に防火対策の不備を警告し、住民らも作業員によるたばこの不始末の危険性を指摘していた。安全意識の改善が見られないまま最悪な結果となり、被災者は「前兆が見過ごされた人災だ」と憤る。 香港政府当局は28日、火災に関する初期の調査結果を公表。補修工事のために設置された足場の防護ネットに引火し、保護材などに伝わって急速に火勢が広がったと説明した。警察は29日までに工事を請け負った会社の幹部の男ら3人を過失致死容疑で逮捕した。 香港メディアによると、住宅の補修工事現場では26日の火災発生前から適切な防火対策を求める意見が出ていた。労働当局は昨年7月から今年11月、現場で工事資材の確認などの検査を16回実施し、警告していた。 補修工事に当たる作業員の喫煙に、住民は苦情を申し立てていた。住民でつくるSNS上にも、ポイ捨てされた吸い殻の写真と合わせて火災の危険性を指摘する投稿があった。

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