香港、火災調査で独立委設置へ 修繕工事監督も対象

Clare Jim Donny Kwok [香港 2日 ロイター] – 香港の李家超( ジョン・リー)行政長官は2日、新界地区の高層住宅で発生した火災を巡り独立委員会を設置して調査すると明らかにした。修繕工事の監督も含め原因を調べる。 警察は過失致死の疑いでこれまでに13人を逮捕し、反汚職機関も12人を汚職の疑いで逮捕している。両方の疑いで逮捕された人物が重複しているかどうかは不明。 当局は火災が急速に広がった原因として、修繕工事に使用された基準を満たさないプラスチック製の防護ネットや発泡素材の断熱材を挙げている。 李長官は記者会見で「悲劇を繰り返さないよう、裁判官主導の独立委員会を設置し、火災の原因や急速な延焼の理由などを調査する」と述べた。 独立調査などを求める請願に関わったグループに所属する学生1人の拘束や、扇動の疑いで2人が逮捕されたとの報道について問われると、「いかなる犯罪も容認しない。特に、われわれが現在直面している悲劇を悪用する犯罪は容認しない」と述べた。具体的な事案についてはコメントを控えた。 火災が起こった7棟のうち5棟で捜索が進められ、死者は151人、行方不明者は約30人となっている。

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