今年8月、マクドナルドのハッピーセットに付く限定ポケモンカードをめぐり、転売目的の大量購入やカードだけを抜き取って食品を廃棄する行為が相次ぎ、社会問題化した。 この事態を受けて、日本マクドナルド社は公式に謝罪を表明。「転売目的での購入や、食品の放置・廃棄を容認しない」と宣言し、「より厳格な販売個数制限を設ける場合がある」とも表明した。 しかし、そもそも、なぜ「紙切れ」に過ぎないはずのポケモンカードが高額転売の対象になっているのか。 本記事では、フリーライター奥窪優木氏の著書『転売ヤー 闇の経済学』(新潮新書、2024年)から、金属探知機を使った「レアカード採掘」や、闇バイト、マネーロンダリングにまで及ぶ、ポケカ転売ビジネスの裏側を書いた箇所を抜粋して紹介する。(本文:奥窪優木)