マカオ国際空港発着フライトで機内窃盗繰り返す…中国人の男1人逮捕

マカオ司法警察局は12月5日、日本路線を含むマカオ国際空港を発着するフライトの機内で6件の窃盗事案に関与したとして40代の中国人(中国本土居民)の男1人を逮捕したと発表。 前月(11月)25日午後にマレーシア・クアラルンプールを出発し、マカオへ向かうフライトを利用した男性旅客がマカオ到着後の同日夜、携行品のバックパックの中に入れてあった6.8万香港ドル(日本円換算:約136万円)の現金がなくなっていたことに気づき、男性はフライト中に頭上の荷物棚へ収納して眠っていたというが、同行の妻が別の乗客の男1人が荷物棚を弄っていたことを覚えており、この男の行為が疑わしいとしてマカオ治安警察局に通報し、同局が引き継いだとのこと。 同局が捜査に着手した結果、容疑者の男の身元特定に成功。男は2016年、2024年、2025年に発生した同類の事案5件(被害者5人)のフライトに搭乗していたことがわかり、このうち3人が寧波(中国本土)、日本、タイからマカオへ向かうフライト、2人が日本へ向かうフライトで貴重品入りの携行品を頭上の棚に収納して睡眠中に多額の現金やクレジットカードを盗まれる被害に遭い、うち2人はクレジットカードを使われていたという。 その後、12月3日正午頃、容疑者が韓国から空路マカオへ到着したことから、マカオ国際空港内で逮捕、所持品の中から機内窃盗で得たとみられる多額の外貨が見つかった。男は同局の調べに対して協力を拒否しているというが、一部の被害者がフライト中にこの男が頭上の荷物棚を弄っていたことを確認しており、同局は捜査で得られた情報を総合的に判断し、男を加重窃盗罪で検察院送致するとした。 近年、マカオ国際空港を発着する航空機内やマカオ域内の路線バス車内等における窃盗事案が頻発しており、同局は公共交通機関を利用する際、身分証や現金、貴重品の管理に注意を払ってほしいと再度の呼びかけを行った。

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