施設長殺害から25年、情報呼び掛け 不審者の新たな似顔絵公開 広島県警

広島県北広島町大朝で2000年12月、特別養護老人ホーム「やすらぎ」施設長の郷田和昭さん=当時(49)=が刺殺された事件は8日、未解決のまま25年を迎えた。 県警山県署捜査本部は、当時目撃された不審な男2人の新たな似顔絵を公開。捜査員らは同日、同町内でチラシを配り、情報提供を呼び掛けた。 郷田さんは00年12月8日夕に勤務を終え、ホームを離れた後に殺害されたとみられ、遺体は9日朝、付近の田んぼで発見された。 男2人は事件直前、ホーム近くでそれぞれ郷田さんと話す姿が目撃されていた。当初から似顔絵を公開して捜査を続けてきたが、今年情報提供があったのは11月末時点で1件にとどまり、例年の5~6件に比べて少ない。同本部は、加齢による変化を推定した新たな似顔絵の公開で、記憶の風化を防ぎ、情報提供につなげたいとしている。 同署の小田豊署長は「歳月の長さを感じる。一日、一時間でも早く検挙したい」と強調。郷田さんの遺族は県警を通じ「故人のことを忘れることはありません。一日も早い犯人の逮捕を望んでおります」とコメントした。

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