JR長野駅近くで8日発生した、ごみ収集車による死亡ひき逃げ事件で、9日に送検された男は、車からいったん降りて、ひいた男性を確認した上で、ごみを回収し走り去ったとみられることが捜査関係者への取材で新たに分かりました。 ひき逃げなどの疑いで逮捕された長野市の55歳の男は、9日、身柄を検察庁に送られました。 調べによりますと、男は、8日午前6時すぎ、長野市南千歳で、ごみ収集車をバックさせた際、路地に横たわっていた男性をひいて死亡させ、そのまま走り去った疑いです。 関係者によりますと、死亡したのは、近くの飲食店の店長をしていた40代の男性で、前の日から勤務をしていたということです。 男は、男性をひいた認識があったと容疑を認めています。 その後の捜査関係者への取材で、男性をひいた後、車から降りて倒れているのを確認し、近くにあったごみを回収していたとみられることが新たに分かりました。 男性がなぜ現場にいたのかはわかっていませんが、ひかれる前のおよそ10分前には路上に横たわっているのが確認されています。 左の後輪でひかれたとみられ、押収したごみ収集車の下には、血痕がついていたということです。 勤務先の会社によりますと、男は、8日午前5時半ごろから仕事を始め、市内で民間の業者から委託されたごみを回収し、昼頃に退勤する予定でした。 ごみ収集車にはバックモニターがついていなかったということです。 会社は、「詳細は分からないが、逮捕された事実を重く受け止める」としています。 警察は、事故の原因や佐藤容疑者が逃げた動機などを詳しく調べています。