「深いご心痛を与えおわび」初の“謝罪”変化アピールか…旧統一教会 田中会長が辞任

世界平和統一家庭連合=旧統一教会の田中富広会長が辞任を表明しました。 世界平和統一家庭連合 田中富広会長 「私たちの活動が、一部の方々に、深いご心痛を与えたことは、決して軽視できません。改めて、おわびさせていただきます。申し訳ありませんでした」 2022年の安倍元総理の銃撃事件をきっかけに、その実態に批判が高まった旧統一教会への高額献金や霊感商法をめぐる問題。これまでの会見では「謝罪という言葉は、被害者が特定されて初めて使われる」などと語り、「謝罪ではない」という趣旨の説明を繰り返していました。 世界平和統一家庭連合 田中富広会長 「(Q.2023年の会見のときは『おわびはするけど、謝罪はしない』と。今回は謝罪に当たるのか)おわび、これは、言葉も慎重になりますけども、ご理解ください。おっしゃったように『おわびはするが、謝罪はしない』と、随分、皆さんとやりあったような記憶があるのですが、家庭連合は、いままで、いわゆる犯罪を犯したことは、一件もありません。いままでの法的な責任の枠組みにおける“被害者”という言い方よりも、それを一歩超えた立場に対しても、いま、私たちは、方針を転換して、向き合う方向で進め始めたので、その領域における“おわび”。謝罪の意を込めた“おわび”とご理解していただいたらいいと思います」 初めて謝罪という言葉を口にした理由について、こう述べました。 世界平和統一家庭連合 田中富広会長 「しっかり解決に姿勢を向けることが大切だということで、いわゆる法の枠を超えて、より一歩超えて対応に向き合う、取り組みをしていこうじゃないかと」 集団調停にも取り組んできたと説明。これまでに高額献金被害を訴えたうちの182人と集団調停が成立し、約36億8000万円を支払うことが決まっています。

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