■白昼の高校に赤い服の女が侵入 「怖かった」生徒たちが当時の心境を話してくれました。 何の前触れもなく刃物を持った女が高校に侵入。その時、話をしてくれた生徒たちは部室にいたといいます。 ***** 山形県山形市城西町の惺山高校。10日の午後3時過ぎ、普段通りの放課後を迎えようとしていた高校内に緊張が走りました。敷地内には赤い服を着た女性がいたのです。 女を発見したのは、事務室にいた職員でした。手を見ると光るものが。女は右手に刃物を持っていました。その後、職員は警察に通報します。 「刃物を持った女が校内にいる」 その後、学校職員らが女を囲みます。すでに校舎2階の廊下に入り込んでいた女。距離をとりながら、職員は手にサスマタのようなものを持ち、女とにらみ合いを続けます。 ■「教室から出ないで」と放送 「私たちは部室にいました」と生徒たち。 放課後に入り、部活動の準備をするタイミング。下校している生徒もいました。その時、校内放送が流れます。 「生徒は近くの教室に入って」「教室にいる生徒はただちに窓を閉め、教室から出ないように」 この放送が2回流れたと言います。生徒たちは教室に入りました。 通報を受けた警察はパトカーを現場に向かわせます。 午後3時半すぎ。山形市内をけたたましくサイレンを鳴らし走行する多数の警察車両が目撃されました。SNSにも投稿され、周囲の人たちも異常を感じ取るほどでした。 ■女を確保 警察が高校に到着。 女は駆けつけた警察に、校舎2階の廊下にいたところを確保されました。持っていた包丁は2本。1本は手に持ち、もう1本はバッグに入れていたということです。刃物はどちらも文化包丁でした。 確保されたとき、女は包丁を振りかざすこともなく、抵抗もしなかったといいます。校内にいた高校生、教職員ともにケガ人はいないということです。 「怖かった」と当時を振り返る生徒。 「捕まったという放送もあって、安心はしたけれど・・・まだ怖さが残っている」