タイ人少女の母親、タイに移送の方針 台湾当局、警視庁も逮捕状取得

東京都文京区の「マッサージ店」で働いていたタイ国籍の当時12歳の少女が人身取引の被害者として保護された事件をめぐり、台湾の入管当局の施設に収容されている少女の母親(29)について、台湾当局がタイに移送する方針で検討を進めていることがわかった。年内にも移送する。台湾当局の関係者が明らかにした。 母親をめぐっては、日本の警視庁とタイ警察がいずれも逮捕状を取得。双方で今後の捜査方針について協議している。一方で関係者によると、台湾当局は母親の国籍があるタイへの移送を優先する方針で検討を進めているという。 母親は6月に少女とともに来日し、7月に少女を残して日本から出国。少女は9月、東京出入国在留管理局を訪れ「タイに帰りたい」と訴えて保護された。 台湾当局などによると、母親は10月下旬に台湾で売春に関わった疑いで警察当局に拘束され、処分を受けた。ビザなしで台湾に滞在できる期間を超過しており、入管施設に収容されている。 タイ警察は11月下旬、人身取引などの容疑で少女の母親の逮捕状を取得した。自身の子供を巻き込んだ罪は重く、最大で拘禁刑20年が科される可能性があるという。(台北=高田正幸)

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