「あなたの顔写真を見て共犯者だと説明している」検察官ヤマグチ 30代男性 現金303万円だまし取られる 富山

警察官や検察官をかたる男から「あなたの口座が詐欺に使われてる」などと言われ、30代の男性が現金303万円をだまし取られていたことがわかりました。 富山西警察署によりますと、10月28日、富山市に住む30代の男性の携帯電話に、兵庫県警察の警察官を名乗る男から電話があり「あなたの口座が詐欺に使われています」「詐欺で捕まえた犯人が、あなたの顔写真を見て事件の共犯者だと説明している」「捜査を担当している検事のヤマグチから電話をかけてもいいか」などと言われました。 その後、男からLINEでやり取りするよう指示された30代男性さんは、検事のヤマグチを名乗る男からLINEのビデオ通話で連絡を受けました。 男は「逮捕した被疑者の携帯電話を調べていたところ、あなたの携帯番号が共犯者の番号として該当した」「あなたの口座が詐欺に使われていないことを確認させてほしい。300万円を被害者の口座に振り込んで欲しい。問題がなければ明日返金する」などと言ってきました。 30代男性はヤマグチの指示に従い、コンビニエンスストアに設置されたATMから、指定された口座に現金200万円を振り込みました。 その後も、「インターネットの振り込みができるか確認したい。インターネットバンキングから103万円を振り込んでほしい」と言われ、30代男性はインターネットバンキングから指定された口座に、現金103万円を振り込みました。 現金を振り込んだことが心配になった30代男性は、最寄りの交番に行き警察に相談したところ、詐欺被害に気付いたということです。 警察は、警察官や検察官等を名乗る者から電話があった場合は、相手の名前や所属部署、内線番号を確認し、一旦電話を切って家族や知人、警察に相談するよう注意を呼びかけています。警察官がLINE等のSNSで連絡することはないとして注意を呼びかけています。 そのうえで、電話でお金の話が出たら、一人で悩まず、一旦電話を切り、家族や警察へ相談するよう呼びかけています。

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