"なぜ2人は襲われたのか" 北九州・中学生2人殺傷事件から1年 平原政徳被告が語った犯行の動機 元福岡県警・捜査1課長は「正直犯人を憎んだ」

北九州市のファストフード店で、中学生の男女2人が殺傷された事件から14日で1年です。 なぜ何の罪もない2人が襲われたのか。 記者が被告の男に接見し、犯行の動機などを独自に取材しました。 ■記者の問いかけに「後悔している」 記者 「逮捕された時はどう思いましたか?」 平原政徳被告 「反省しなきゃいけないのかな。後悔している」 表情を変えることなく目を見開きながら淡々と答える平原政徳被告。 RKBは起訴された直後から繰り返し面会を求めてきましたが、今回、初めて取材が認められました。 ■「時間を巻き戻したいか」という質問に対し・・・ 記者 「事件のことを考えることはありますか?」 平原政徳被告 「ないです」 記者 「時間を巻き戻したい気持ちはありますか?」 平原政徳被告 「あります」 ■事件からまもなく1年 事件が起きたのは去年12月14日の夜。 現場は小倉南区にある国道沿いのファストフード店でした。 起訴状などによると平原被告はレジに並んでいた中学3年生の中島咲彩さんを刃物で殺害。 さらに一緒にいた同級生の男子生徒も刺し重傷を負わせたとされています。 ■捜査を指揮した元福岡県警捜査1課長に当時の状況を聞いた 当時、事件の捜査を指揮していた元福岡県警捜査1課長の橋本浩輔さんです。 元福岡県警捜査1課長 橋本浩輔さん 「我々刑事の世界では『罪を憎んで人を憎まず』と言うんですけど、正直この時は憎みましたね。犯人のことをね。この野郎と思ったですね」 ■捜査が大きく進展したのは発生から2日後だった 当初から通り魔的な犯行とみられていた今回の事件。 大きく進展したのは、発生から2日後でした。 元福岡県警捜査1課長 橋本浩輔さん 「犯行前に(現場周辺を)何回か周回する場面が(防犯カメラに)映っていまして、極めて不審でしたね。(犯行後に)運転手の画像が取れまして。これがまさにマクドナルドの店内にある防犯カメラの着衣とほぼ一致だと」 ■来たる逮捕の瞬間に備え・・・ 「平原被告が犯人で間違いない」。 そう確信した橋本さんは、自宅に引きこもる平原被告を24時間体制で張り込むよう指示。来たる逮捕の瞬間に備え、突入の訓練を重ねました。 元福岡県警捜査1課長 橋本浩輔さん 「玄関がどこなのか、掃き出し(窓)がどこにあるのか、勝手口がどこにあるのか、仮想現場をある場所に設定しまして、そこで(突入の)訓練をさせていましたね」

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