病院から勾留中の被告逃走 静岡県警幹部が謝罪「警戒態勢を強化」

静岡県伊豆の国市の病院から勾留中の男性被告が逃走した事案を受け、県警の加藤悟総務部長は18日の定例記者会見で「多大なるご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げる」と謝罪した。 今月5日、傷害などの罪で起訴された島田健太郎被告(54)が入院先の病院から逃走し、半日後に三島市内で逮捕された。交代で監視していた警察官は2時間あまり逃走に気づかなかった。加藤部長は「この結果を非常に重く受け止め、逃がさないための基本の徹底と警戒態勢の強化をはかる」と語った。 県警は関係者から事情を聴いて原因を調べている。留置管理に関するマニュアルがあるものの、病室内の警察官の配置や男性の動静を常時確認できる視認性の確保、手錠など拘束具の使用法が不適切だった可能性がある。 再発防止策として本部幹部による巡回指導を実施中。今後同様の警戒が必要な場合は幹部が配置状況を確認するなど管理体制を見直す。【藤渕志保】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加