米ブラウン大学銃撃、容疑者に逮捕状と情報筋 MIT教授殺害との関連も捜査か

アメリカ・ロードアイランド州のブラウン大学で2人が殺害され、9人が負傷した銃撃事件で、警察当局は18日、容疑者の逮捕状を取った。複数の捜査関係者が米CBSニュース(BBCと提携)に説明した。事件の2日後には隣の州でマサチューセッツ工科大学(MIT)の教授が殺害される事件が発生しており、当局は関連も視野に捜査しているという。 CBSによると、当局は容疑者と、容疑者が借りたとみられる車を捜索している。容疑者の身元は公表されていない。車は両方の事件現場付近で目撃された、同じ特徴のレンタカーだという。 容疑者捜索は6日目に入った。捜査員らは付近の住宅を一軒ずつ訪ね、監視カメラ映像の提出を求めている。一般にも、容疑者発見につながる情報を求めている。 ブラウン大学の事件は13日に発生。直後の15日には、約80キロ離れたマサチューセッツ州ブルックラインで、MITのヌノ・F・ゴメス・ロウレイロ教授(47、原子力工学)が殺害される事件が起きた。 同教授はポルトガル出身で、自宅にいたところを「数回」銃撃されたとされる。 連邦当局はこれまで、これら2件の殺人事件に関連性はないとしていた。 ブラウン大学があるロードアイランド州プロヴィデンスの警察は、18日午後に記者会見を予定していたが、急きょ中止し、同日中に新しい情報を出すとした。 ■捜査が進まないことへのいら立ちも 当局は17日、重要参考人の近くにいたとする人物の写真を公開した。プロヴィデンス警察のオスカー・ペレス本部長は、この人物が「捜査に関連する情報を持っている可能性がある」とし、話を聞きたいと述べた。 その前日には警察は、黒いマスクで口を覆って大学構内を歩いている参考人の映像を公開した。犯行前の「下見」だった可能性があると、ぺレス本部長は説明した。 市民の間からは、多数の死傷者を出した銃撃事件の捜査がほとんど進展していないように見えることに不満の声が出ている。 こうした状況を受け、ロードアイランド州のピーター・ネローナ州司法長官は、犯人は必ず捕まると信じているとし、「逮捕は時間の問題だ」と主張した。 連邦捜査局(FBI)は、容疑者の特定、逮捕、有罪確定につながる情報に5万ドル(約780万円)の報奨金を出すとしている。 ブラウン大学の銃撃事件は、バルス&ホリー工学部棟で期末試験中に発生した。 当局は殺害された学生を、アラバマ州出身の2年生エラ・クックさん、ウズベキスタン系アメリカ人の1年生ムハンマド・アジズ・ウムルゾコフさんと特定している。 (英語記事 Police issue arrest warrant for suspect in Brown University attack, sources say)

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