五所川原警察署によりますと、ことし10月2日、青森県内に居住する70代女性の自宅固定電話に電話があり、厚生労働省保健医療局薬務課を名乗る男から、 ・あなたの保険証が仙台市内で不正に利用されたのが分かった。 ・今すぐ仙台中央署に行って被害届を出して欲しい。 などと言われ、次に電話をかわった仙台中央署を名乗る男から ・投資詐欺事件であなたがキャッシュカードを50万円で売ったことになっている。 ・関係者の1人を逮捕しており、あなたも容疑者だ。 ・資金洗浄の関係を調べるので協力してほしい。 などと言われ、以降、LINEやMessengerのアカウントと、メッセージや通話機能でやり取りをするようになりました。 その後、事件を担当する仙台地検特捜部を名乗る男を紹介され、Messengerアカウントから通話機能で ・暗号資産口座にお金を移し、こちらでお金の流れを確認する。 ・確認が終われば、お金は返す。 ・守秘義務があるので、家族や地元警察官に知られないように。 などと言われたことから、指示に従い、大手金融機関や暗号資産交換業者に口座開設した上、10月25日から11月14日までの間、3回にわたり、合計845万円相当の暗号資産を購入し、その都度、指定された暗号資産アドレスに送信しました。 しかし、いつまで経っても返金されないため、厚生労働省に問い合わせた結果、自身の詐欺被害に気が付いたということです。 警察は警察官が、現金の振込を指示することや金品の要求をすることは絶対にないと注意を呼びかけています。