【サンサルバドルAFP時事】中米エルサルバドルの検事総長事務所は21日、マラスと呼ばれるギャング組織の構成員248人に、最長1335年の禁錮刑が言い渡されたと明らかにした。 X(旧ツイッター)で公表した。 刑を科されたのは悪名高い「MS13」の構成員で、43件の殺人、42件の失踪への関与などを問われた。1人に禁錮1335年、他の10人には463年から958年の判決が下された。 エルサルバドル政府によると、同国ではマラス絡みで過去30年間に約20万人が殺害されている。 ブケレ大統領は2022年、非常事態宣言を出し、ギャングを令状なしで逮捕できるようにするなど締め付けを強化。世界最悪レベルだった殺人発生率は劇的に低下したものの、治安部隊による人権侵害も指摘されている。米国はMS13を含む中南米のギャングを「外国テロ組織」に指定している。