待ちに待った年末年始。家でのんびりと過ごす人におすすめしたい、ディズニープラス配信の韓国ドラマを厳選してお届け。あらすじや見どころを、韓ドラマニアのライター&エディターが熱量たっぷりにご紹介! ◆チ・チャンウク×EXO ド・ギョンス『捏造された都市』/濡れ衣を着せられた主人公の壮大な復讐劇 チ・チャンウク×ド・ギョンス(EXOのD.O.)というかなりレアな組み合わせです。それだけでも観る価値ありありなのですが、これがチャンウク=“善良そのもの”VSギョンス=“救いようのない悪”という構図&対決で、そりゃあもうゾクゾクが止まらないとでもいいましょうか。物語の展開もスピーディでわかりやすく、かつオートバイやら格闘技やらアクションも多彩に盛りだくさんで年末年始の一気観にメチャおすすめの作品。 ということで物語ですが、ある日突然、身に覚えのないレイプ殺人犯に仕立てられた主人公が、自分を罪に陥れた“悪”と極限の戦いを繰り広げていく凄まじいまでのノンストップサスペンスで、チャンウクが演じるのは、もちろん“善良”主人公パク・テジュンなのですね。受験生の弟の面倒を見ながら、カフェを開く夢に向かって、朝から晩まで必死で働くテジュン。道端の枯れている植木さえもほっとけない心優しい青年なのですが、ある日、見知らぬ携帯電話を拾い、それを届けたことからレイプ殺人犯として逮捕されてしまいます。身に覚えのないテジュンは当然無罪を主張、テジュンをよく知る友人たちは彼を信じて無実の証拠を集めるんですね。これは無罪確実!と思われた矢先、次から次へとテジュンが犯人である証拠が見つかり、なんと有罪が確定、終身刑に。刑務所ではそんなテジュンを待ち構えていたように、受刑者からのリンチの連続。さらに、最愛の弟が自殺まで……。 一人の善良な青年があれよあれよとどん底に引きずり下ろされていくさまは、本人からも善良さがあふれ出るチャンウクが演じているからか、余計にリアルだし、もう痛々しくて手に汗握ってしまうというか。そして、もう、お分かりですね。この善良テジュンをハメた“悪”こそ、ギョンスが演じているアン・ヨハン。白いスーツなんか着ちゃって、高みからズタボロになっていくテジュンをヒッヒと笑いながら楽しんでいるサイコ野郎なのですが、演技派ギョンスが演じているだけあって、こちらも妙にリアル感満々でして。多分、これ演じている時のギョンスってメチャ楽しかったんだろうなと思える“ノってる”感。そんなギョンス演じる狂気の悪党ヨハンに、善良チャンウク演じるテジュンがどんな巻き返しを見せるのか。そりゃあそりゃあハラハラの連続を約束させていただきます。その他の脇役たちも、それぞれにいい仕事していて二人の対決を一層盛り立てていますので、もうお見逃しなく。(さすらいのライター山崎)