ミャンマー民主派組織「外相」が総選挙批判 「軍政を正式な政府として合法化するもの」

ミャンマーで国軍に対抗する民主派政治組織「挙国一致政府(NUG)」の外相を務めるジンマーアウン氏が、12月の訪日に際して東京都内で産経新聞の取材に応じた。国軍による28日からの総選挙について、「国軍が劇場の舞台に立ち、軍政を公式な政府として合法化するためのものだ。自由で公正な選挙が行われることはない」と指摘した。 軍政が11月に政治犯を含む多数の受刑者の釈放を発表したことについては、クーデターで解党に追い込まれた与党、国民民主連盟(NLD)の指導者、アウンサンスーチー氏らは依然として拘束されており、「すべての不当に拘束された政治犯を解放すべきだ」と強調した。 ジンマーアウン氏は、民主化運動に参加して1998年に国軍に逮捕され、11年間獄中生活を送った。解放後の2015年と20年の下院選で当選した。元NLD党員。(岩田智雄)

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